凪日和な家
まるで風がそっと止まり時間がゆっくりと流れる凪のような穏やかな一日。そして、子育てを終えられたご夫婦2人がゆっくりとした日常を過ごす住まいをコンセプトに完成されました。外装には、ジョリパットのゆず肌風仕上げとし凸凹の少ない仕上げとしました。ウッドデッキには、天竜産の天竜杉を使用し葉の落ち方・色などで四季を感じることのできる外構計画となっています。
玄関を入ると、そのままLDKに繋がるつくりのため靴を脱いだ後がラクです。玄関ドア前には7段の造作収納棚があり来客時にはロールスクリーンで隠す工夫もされています。
またベンチをつくることで、ちょっとした腰掛けスペース・靴の脱ぎ履き作業にも便利です。
LDKは吹き抜け・その上に視線を向けるとキャットウォークが広がります。家全体が明るく、自然と調和する開放的なリビングダイニングです。
キッチンはLIXILのESシリーズを採用しました。キッチンに立てば、玄関からリビング・ダイニングを見渡せ、右側にはピクチャーウィンドウからの木々を感じることが出来ます。
キッチンは腰壁を設けたことで手元やゴミ箱も隠せます。造作吊戸棚や柱型にはシナ材を使用したため、インテリアとしても木のぬくもり空間に馴染みます。
ミラーがピッタリとおさまり、全体的にスッキリとした空間です。横の造作棚まで木を使用しているため温かみのある洗面室となりました。また、タイルは汚れにくい目地であるLIXILのスーパークリーンを採用しました。
デッドスペースとなりやすい階段下には床下エアコンを配置し、ベンチとしても活用できるようにしました。木の格子階段で柔らかな空間が広がります。
2階の階段上がったすぐのスペースは納戸となっており、使用頻度の低い荷物を置いたり持ち込みのタンスをしまったり、フレキシブルに使えるように枕棚だけ設置したっぷりの収納が可能となっています。
2階はホール・ベッドルーム2部屋・納戸スペース・キャットウォーク・バルコニーという形になります。
ベッドルーム2部屋ともに、南面に面しており自然光で明るい部屋となっています。WICの枕棚には杉材を使用しました。
お部屋の真ん中ではなく、角に窓を設けることで広がりを感じることができ、光も壁に沿って伸びるためより明るく感じる効果があります。
バルコニーに向かう廊下が欲しいが、光や風の邪魔はしたくないとのご希望から格子床を採用しました。また、吹き抜けのため2階からの心地よい光や風がそのままお家全体に流れます。
内部・外部からもより木のぬくもりを感じる事ができる木製のバルコニーです。