造作家具でゆるやかに動線をつなげた家

休日にはサーフィンを楽しむというお施主様が暮らす逗子のマンション。玄関の暗さやキッチンの狭さをどうにかしたいと弊社にご依頼を頂いた。お施主様と設計士の意見交換の末にたどり着いたのが、独特な扇形の平面形状による空間をL型キッチンや造作家具でゆるやかに仕切るという考え方。一様に壁で区切ってしまうのではなく、生活の用途を考えながら必要な分の仕切りを配置することで、庭からの光を部屋に届けるとともに家族のつながりを増してくれる。
一見扱いが難しい扇型の平面形状も、緩やかな仕切りによって空間に広がりを持たせることによって、扇形が持つ本来の外に開く伸びやかな解放感を強調してくれる。
玄関は奥に広げることで庭からの陽光を取り込み、明るさを確保した。隣にはサーフボードを置ける土間収納も設けた。
造作テーブルの天板は大判のタイル張り。設計士が図面を作り、大工が手作業で組み上げていく姿はモノに対する思い入れを増してくれる。
湿気がこもりやすい土地柄のため、壁の仕上げは調湿効果による珪藻土を用いた。床材には無垢フローリング、造作建具にはシナ面材を使用。それぞれの色合いが調和し穏やかな雰囲気を演出する。織り上げ天井内部には間接照明を設けた。夜の静けさに明かりが灯る。

マンションリノベーション

DATA

  • 建築場所
    神奈川県逗子市
    家族構成
    夫婦+子ども2人
  • 敷地面積
    -
    建物面積
    -
  • 1階床面積
    71.26㎡
    2階床面積
    -
    3階床面積
    -
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